本日、住吉大社吉祥殿にて、観月祭献詠俳句の最終選考会が開催されました。かつては5名の俳人が選者を務めておりましたが、今回は「未央」の古賀主宰、「かつらぎ」の森田主宰、加えて私と、3名で選者を務めました。
各選者には、今回の応募総数550句の中から、5点満点の句を2句、4点の句を3句、3点・2点・1点の句をそれぞれ5句ずつ、計20句を選ぶように依頼がありました。選者が5名の時は、優れた句に点数が集中し、優劣がはっきりしていたのですが、選者が3名になると5点や4点で押す句が分散し易く、同点の句がいくつも並ぶという現象が生じました。
最終選考会の役割は、沢山の同点の句の中から規定の数を選び、入賞句を決定することです。今回は獲得点数が4点以上の17句が最終選考の俎上に上りました。投句者の名前が分かっている中での選考。選者にとっては、なかなか厳しいものがありました。
その結果、九年母関係者の入賞句は次の通りとなりました。最終選考に残った九年母会員の方は全員入賞でした。追って大社から通知が届きます。
2席(地賞) 一舟の水脈の白さや月の湖 塩見成子
佳作賞 明月や五指に握れる子の未来 安本惠洋
同 言の葉のやがて満ち来し月の宮 柏木由美子
同 万物へ慈愛の月の光かな 山本容子
同 幾坂を越えきて今日の良夜かな 明石裕子
入賞の皆様にお祝いを申し上げます。
表彰式と朗詠式は9月10日(土)の満月の夜に住吉大社にて催行される予定です。満月が昇ってくる頃を見計らって、篝火を焚いた太鼓橋の上で、入賞した短歌と俳句が神官により朗朗と披講されます。雅楽が奏せられ、まさに幽玄の世界が現出します。入賞者の友人知人の皆様も、拍手部隊として是非参加されては如何でしょう。
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