2015年9月15日火曜日

嬉しい事

最近嬉しい事がちょっと途切れていました。連日の炎暑で、俳句の活動も鈍りがちだったことも有るでしょう。しかし、涼しい風が吹き出した9月4日、嬉しい事が復活しました。

姫路市の市民会館で、NHKの「俳句王国が行く」の公開収録が行われました。私が出演したころの「俳句王国」と少し趣が違ってはいますが、、今回は、テレビでおなじみの、天才や凡人などと厳しい句評・添削をされる俳人が出演されるとあって、大変な賑やかさだったようです。

当日、地元自慢の俳句の募集があり、九年母の仲間が見事な成績を収められました。

    最優秀賞    明珍の音より秋の風となる      敬子

    優秀賞     見晴かす塩田跡や大花野       芳叢

敬子さんのお句: 明珍とは、姫路の特産品である明珍火箸のこと。風鈴として有名です。
            今までの九年母には無かった、新しい爽やかな風を感じます。

芳叢さんのお句: 播州平野の海岸線に残る塩田跡。赤穂の塩は取分け有名です。
            花野を埋めているのは県花の野路菊でしょうか。堂々とした九年母調。
            地元自慢満載。 90歳とは思えぬ矍鑠とした詠み口が素晴らしい。

九年母調の美しい調べを保ちつつ花鳥諷詠の道を模索する、という私の指針にぴったり合ったこの2句、どなたの御選かは存じませんが、九年母会の地元で選んで頂いたことには、大きな意義があると思います。この2句を指針の例として、これからも大切にしたいと思います。

秋は芸術の季節。嬉しことが続きます様、願っております。

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