2016年6月23日木曜日

桔梗大賞

6月22日、香住の遍照寺にて、第2回桔梗俳句大賞の句碑除幕式と各賞の表彰式が開催されました。昨年は俳句講座と重なり欠席しましたが、今年は阪神支部の山谷彰子さんの大賞受賞とあって、予定を調整して参列することにしました。選者は、私を含めて兵庫県俳句協会の正副会長3名が、第1回から担当しています。

先週の12・13の両日、同じ所を同人会一泊吟行で訪れましたので、香住は今月二度目の訪問。芦屋からは姫路経由で片道3時間の、結構しっかりした旅行です。特急「はまかぜ」1号で行き、6号で戻ります。ちょうど新幹線で東京を日帰りする様な感じです。

桔梗が咲き始めるこの時期は、車窓に植田が一面に広がる気持ちの良い旅ですが、心配なのは天候。梅雨曇りに心配をしながら自宅を出ましたが、表彰式が始まる午後2時頃には夏の日ざしが漏れて来て、暑いくらいの天気になりました。

境内の一角に、布を被せられた句碑が除幕式を待っていました。檀家総代さんの司会で開式。選者や来賓の紹介が済み、ご住職が読経。全員で般若心経を声高々と唱える中、句碑に魂が入れられました。

彰子さんと選者3名、副町長さん等来賓の方々とご住職、合計7名により綱が引かれ、新聞各社のフラッシュが焚かれる中、句碑が姿を現しました。腰ほどの高さの自然石に彰子さんの達筆が深々と彫られた立派なものでした。    
              
                                        
                                      


除幕された句碑を見ながら、彰子さんの亡くなられたご主人、陽久さんに、「奥さん頑張ったよ、良かったね」と語りかけました。陽久さんとは阪神支部でご一緒した友達でした。亡くなる1週間前にお世話をした句文集が完成し、意識の薄れゆく胸に抱かせてあげたのも、思い出の一つです。彰子さんは、陽久さんのお勧めで、六甲道勤労市民センターの私の俳句講座で学ばれました。彼女のご両親も九年母で活躍された方々でした。俳句の取り持つ不思議な縁に、万感胸に迫るものが有りました。

この大賞も今年で3年目になります。講評の最後で私は、「商家でも三代続くのは少ない。この大賞も今年の募集が正念場になるので、ご出席の皆様の更なるご支援とご協力をお願いしたい」と訴えました。ご住職は今後10年は続けたい、との希望を語られましたが、私も香住へ通える間は応援して行きたいと念じています。

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