この農業公園が出来た頃は私も未だ駆け出しの俳人で、西宮俳句協会の傘下に有った「碧櫻会」という句会で勉強していました。ある日この公園に吟行し、研修会館で一泊して句会を何度も楽しみました。夕食の鍋料理が終わった後、電気を消して各自が持参した食べ物を鍋に入れ、闇汁を食べたことが、懐かしく思い出されます。
その頃は公園の牧場に乳牛や黒い和牛が飼われていました。広場ではバーベキューの煙がもうもうと上がり、子供達の楽しそうな声に満ちていました。段ボールをお尻に敷き、歓声を上げて草の坂を下る子も。展示してある古民家の農具小屋には、水車が回っていました。しかし今では神戸ワインを醸すシャトーだけとなってしまいました。少子高齢化の波をまともに受けたのでしょうか。諸行無常・栄枯盛衰の思いで、揚雲雀の声を聞きました。

播水旧居の八重桜と黄桜。ある方から頂いた、旧居最後の桜です。
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