千鳥句会という吟行専門の句会が有ります。JR六甲道駅に隣接したメイン六甲というビルに六甲道勤労市民センターというカルチャーセンターがありました。現在は運営母体が変わり灘区文化センターという名前になっていますが、いずれも神戸市の外郭団体により運営されています。
平成17年4月に六甲道勤労市民センターの俳句入門講座の受講生のための、吟行専門の勉強会として、千鳥句会を開設しました。一方、野鳥句会はこの講座の受講生が季題に基づいて実践的な勉強をするための句会として開設しました。当初は、つぐみ句会とひよこ句会、こばと句会という三つの勉強会だったのですが、私の「九年母」主宰就任に伴って合併し、野鳥句会として再出発したものです。
中でも千鳥句会は、関西だけではなく、東京、鎌倉、田辺、松山、出水など全国各地に吟行に出掛け、俳句の研鑽に励むとともに、会員の親睦を図って来ました。やがてこの会員の皆さんが、私の「九年母」主宰就任に伴って編集部や同人会など会の中枢部の仕事を担当していただくことになったのです。
千鳥句会の吟行は独特で、集合から解散まで団体行動をします。九年母の従来の吟行は個人やグループが適当な時間に出掛け、好きなところを回って吟行していました。ところが千鳥句会は、全員が同じ時刻に集まって、主宰と共に行動します。同じものを見、同じ音を聞き、同じ感動を共有するのです。そうすることによって、吟行の仕方が学べます。自分が詠めなかった感動を、同行の人の句から学びます。この方法が20年続いているのです。
千鳥句会はカルチャーセンターの俳句講座の勉強会として発足したのですから、九年母会員でなくても、誰でも参加で来ます。他の結社の方も居られます。飛び入り参加も大歓迎です。一緒に吟行し、一緒に学びましょう。
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