6月12日の千鳥句会は、淡路島公園の「あじさいの谷」を吟行しました。JR舞子駅に集合し、9時45分のバスでニジゲンノモリへ向かいました。大きなゴジラの首が作ってあって、その口へロープウェイで突入出来る娯楽施設がありました。その施設を抜けて紫陽花の谷へ向かっている途中で、道路の手すりに止まっていたタマムシの玉ちゃんに出合いました。
玉ちゃんは人懐っこく物おじしない性格で、私の手から腕に登り、肩からリュックにと、どんどん進んでいきました。周りの仲間が次々に手に取って眺めても飛ぼうとせず、美しい姿を惜しげもなく披露してくれます。昔、歴史で習った玉虫の厨子について語る人もありましたが、玉ちゃんは古代のままの美しい姿を見せてくれました。
この虫を箪笥に入れておくと衣装が増えるという言い伝えをお話しましたが、今更増えても入れるところもないし、という冷ややかな反応。確かになあ、と皆さん納得。皆さんが得心したところで、再び手摺に戻してやりましたが、この玉ちゃんをテーマにした句が、句会でたくさん出たことは言うまでもありません。
玉虫にすつかり好かれ連れ歩く 伸一路
その他にもカブトムシなど、普段見ることのない生き物たちがたくさんいました。淡路の森は皆さんを待っています。
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