2026年6月22日月曜日

梅雨滝吟行

 6月21日日曜日、布引ハーブ園に吟行すべくJR新神戸駅近くのロープウェイ乗り場に並んでいた九年母本部吟行の一隊は、思いも掛けぬ情報に耳を疑った。「強風のために、本日のロープウェイは午後3時頃まで運休します」と。今まで何度もハーブ園を訪れているが、強風のために運休になった事は記憶にない。

やむなく園内の会議室をキャンセル、中央区民センターの服飾室が空いているという情報を得て利用を申し込んだ。さてどこへ吟行するか。参加者は19名。ふと思いついたのが、新神戸駅から直線距離で250mの所にある布引の滝だった。日本三大神滝の一つで、伊勢物語にも登場し、藤原俊成など数々の歌人が訪れ、有名な和歌を数多く詠んでいる。私にとってこの地域は、かつて野鳥の会の探鳥コースとして案内を担当していたところであり、土地勘はある。同行者のほとんどが80歳前後であり、急な山道を登れるかどうか迷ったが、行ける所まで行く事にした。

山道を登って行くと先ず、布引の滝の内の雌滝が姿を現した。高さ約19m、昨夜来の大雨により轟轟と音を立てて落下、いつもの優しさが嘘のようだった。更に上ると夫婦滝や鼓ケ滝が見えて来た。滝の激流の上には飛沫の虹が架かっていた。更に急坂を上って行くと目的の雄滝が壮大な姿を現した。高さ約43m。こんな水量の雄滝は見たことがない。轟音どころか、ジェット機が飛び立つ時の爆音である。参加者は、その迫力に圧倒されるばかりだった。

強風のお陰でめったに見られないような光景を目にすることが出来た。怪我の功名と申すべきか。その後の句会では滝に関する数々の名句が詠まれたのは申すまでもない。思い出に残る充実した句会だった。                  

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