道場破りを広辞苑で引いてみると「武芸道場に押しかけて他流試合をし、相手を打ち負かすこと。また、その人」とあります。本年5月の姫路の白鷺句会に、はるばる南紀の田辺と白浜から3人の客人があり、会員の皆さんと一緒に吟行したり句会をしたりと一日楽しく過ごされました。この時は至って友好的な訪問でした。
その後、7月には阪神句会の若手のNさんが、単身上記の白鷺句会に乗り込み、並み居る剛腕の剣士を打ち負かして巻頭を得られました。これが九年母会の歴史が始まって以来最初の道場破りでした。
本日、明石市のアスピア明石で開催された朝霧句会の8月例会にも道場破りが二人現れました。一人は阪神句会や青葉句会で大活躍しているMさん。もう一人は笹子句会の達人Sさん。いずれも若手の錚々たる剣客です。押しかけられた朝霧句会の面々も簡単に引き下がることは出来ませんので必死に応戦し、巻頭を保持して道場破りを撃退しました。それでもMさんは3句入選で内特選1句、Sさんは4句入選という赫々たる戦果を得て去りました。
まさに私が望んでいた「誰でも行ける俳句の道場」という新快速沿線道場の理想が実践されだしたのです。数人でごそごそ、お菓子を食べてお茶を飲んで句会をしていて上達するのは不可能です。上手な方の胸を借りて、稽古を付けてもらって強くなる。お相撲と一緒です。九年母会には全国的な俳句大会で素晴らしい成績を上げた方がたくさんおられます。そんな方、憧れの方に稽古を付けて貰う。素晴らしい環境ではありませんか。憧れの方に自分の句を1句でも2句でも採って貰えたら、それこそ天にも昇る喜びです。その喜びが次への励みになるのです。
読者の皆さんも、九年母誌の句会案内の欄をお読みいただき、是非「我こそは」と、道場破りに出かけてみましょう。但し、道場荒らしにならないよう、会費はお支払い下さい。
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