明日から連休後半。4連休となりますので、相当混雑することでしょう。例年5月3日は、小杉商店直営で、夏鳥探鳥俳句会を開催して来ましたが、今年は九年母姫路支部の句会に選者として出席しますので、出来なくなりました。もう、小杉商店の置かれている環境では、事前準備をする時間的な余裕がなくなってしまいました。代わりに、野鳥俳句会の千鳥吟行句会と九年母会との共催で、6月12日木曜日に、明石公園で開催する計画です。明石公園の九の一さんの情報では、もうすでに青葉木菟の番が飛来しているとの事です。
さて、先日の句会で、互選によく抜けた句が有りました。
春の空おしゃれの似合ふ港町
麗らかな、港神戸の雰囲気がうまく表現できています。ですが、私は頂かなかった。何故でしょう。それは、春の空という上五の置き方がどうかな、と思ったからです。句の構成上、窮屈な感じがするのです。中七・下五には「おしゃれの似合う港町」ときれいな流れが有りますが、上五は「春の空」と5音一杯に詰め込んだ感じがします。重いのです、上五が。頭が大きすぎて、中七・下五の華麗な流れと合わないのです。
例えば、上五を「春風や」と置いてみましょう。
春風やおしゃれの似合う港町
首から上が軽くなったように感じませんか。上五の最後に助詞を使うと軽くなります。目一杯詰め込み過ぎてはいけません。上五が重くなると句が安定せず、ふらふらします。下五をしっかり据えると、どっしりと安定感が出ます。この句の場合、港町という言葉が安定感をもたらしています。安定感がある言葉を下五に据えたら、上五は軽くしてみましょう。次の二つの句の内、どちらが頭が軽いでしょう。
太公望影絵となりし遅日かな
釣人の影絵となりし遅日かな
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