2014年6月13日金曜日

青葉木菟

昨日は、明石公園に42名の方が集合、夏鳥探鳥俳句会を開催しました。九年母会だけでなく、ひいらぎ、円虹、諷詠、田鶴などの会派からも沢山の方が参加されました。途中までは雨が降ったりやんだりで、夏鳥の声は殆ど無く、夏燕と鵯、椋鳥などを観察しながら公園の森の中を進みました。しかし、お目当ての青葉木菟の森のあたりで天候が好転、木漏れ日を受けながら高枝に止まっているオスの姿を望遠レンズが捉えました。前日に孵った雛4羽はメスの体の下に保護されて、モニターの画面では見えなかったのですが、雛の声は確認できました。

七夕の頃には、親子6羽が巣箱の近くの高枝に止まっている様子が見られるそうです。この会を始めたのが平成13年5月でした。翌年は私の病気治療で休みましたが、それ以外は毎年続けて来ました。3年前には稲畑廣太郎ホトトギス主宰にもご参加いただくなど、九年母会以外の会派の皆様にも親しまれてきました。開設以来、九年母主宰の五十嵐哲也先生に選者をお願いして来ました。先生もこの探鳥会を、毎年楽しみにしておられるようです。

異なる会派の会員同士がお互いに刺激を与え合う機会として、野鳥俳句教室の直営として運営して来ましたが、身辺が多忙になって来ましたので、今年は野鳥俳句会の千鳥吟行会に準備をお願いしました。来年は巣立ち雛を見たい、との要望があり、7月の第2木曜日になるかも知れません。

今回は開催日を1ヶ月送らせたことにより、雛という要素が加わり、新しい局面が展開しました。今までは青葉木菟が見られたことが主たる句材でしたが、明石の春を詠む吟行会の「いかなご」と同じで、そろそろマンネリ化の限界が来ていたのも事実です。来年は、枝に並んだ巣立ち雛という句材が加わることにより、さらに句境の深まりが期待できそうです。梅雨の真っ最中の探鳥句会ですが、楽しみにして下さい。

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