2015年10月12日月曜日

ルネサンスの響き

昨日は五葉句会の吟行会が、神戸市中央区の相楽園で開催されました。20日から始まる菊花展の準備が始まっており、懸崖や小菊の鉢が沢山整列していました。今回で64回目だとか。戦後まもなく始められたのですね。敗戦による混乱の中に在っても、菊愛好家の皆さんが着実に活動されていたのですね。美しい花を咲かせるための1年に亘る丹精を思う時、日本人の志の気高さを感じます。

石蕗の花はまだ蕾でしたが、楓の木々は既に薄紅葉。小流れの脇には芒が赤い穂を伸ばし、女刈萱が威張って立っていました。秋の日が池の面に差し、立派な錦鯉が人馴れした様子で泳いでいました。神戸市の行政の中心部にあるこの広大な庭園は、初代神戸市長の個人の御屋敷でした。洋風の巨大な厩舎には、嘗ての栄光が感じられます。

句会の後、JR神戸駅の近くに在るファミリアホールで、家内が所属しているリコーダークラブの発表会が開かれ、久し振りに聴きに行ってきました。明石から娘も来てくれ、並んでバロックの演奏に聴き入りました。バッハやテレマンが、吟行で疲れた体を癒してくれました。

演奏会が終わって娘とディオ神戸で食事。彼女は史学科の出身ですから、歴史の事になれば話題に事欠きません。モンゴル帝国がなぜ滅びたかとか、楽しいひと時を過ごしました。兵庫俳句フェスティバルの事前投句1400句の選も終わり、今日は末の孫の七五三で、明石の人丸さんにお参り行きます。


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