2015年11月15日日曜日

関西ホトトギス俳句大会雑感

今年の関西ホトトギス俳句大会は大阪府が当番県であり、俳句結社「河内野」を中心とした在阪の結社の皆さんが運営を担当されました。11月13日は天王寺区のホテル「アウィーナ大阪」で同人会が、14日は同区の国際交流センターで俳句大会が開催されました。ホトトギス俳句大会という名前が付いていますが、ホトトギス派に所属する関西一円の俳句結社の大会という事です。

同人会は111名の参加があり、北海道や東京、金沢など、全国各地からホトトギスの同人が参集され、5句選で句会を楽しんだ後、晩餐を共にし、懇親を図りました。俳句大会には、ホトトギスの俳句大会としては新記録となる271名の方が参加されました。汀子先生のお膝元である関西の大会であり、大阪の方が大挙して参加されました。九年母からは15名の方が参加されたようです。

この席上、ある高名の俳人の方から「最近、九年母という結社の主宰を継承されたらしいが、どのような結社ですか」と問われました。当会の歴史を説明しましたが、ホトトギス派内での当会の現状を知った思いがしました。

大会は10時に受付が始まり、会場係として雅一さんが、露子・みか子・千恵子の3名の方が清記係として配置に付かれました。私もかつては長らく会場係として、会場設営や短冊の配布等の手伝いをしましたが、その仕事を通じ、大石勲さんや西村やすしさん、本郷佳子さんや小田ひろさんなど、関西一円の俳人の方々との繋がりが出来、それが今でも生きています。九年母会員がホトトギスの大会にある程度纏まって参加されるようになったのは最近のことであり、この事が他の結社の方々との繋がりの薄さ・弱さの原因になっていると思います。

さすがに271名の方が参加されますと、一枚の清記が目の前を流れる速さは約5秒。この速さで正しい選をするのには可成りの修練が必要です。また、披講の速さは一句4秒ほど。この速さに付いて来れない方が続出し、名乗がさっぱり上がらないことも有りました。たまりかねた披講子が、「お答え下さい」と度々お願いをされていました。九年母の本部吟行の清記の廻り方と比べると、想像もつかない速さです。この速さになれることもまた修行です。

汀子・廣太郎両先生の講評を頂いて終了となるのですが、最後は、三々五々、結社の主宰に伴われた会員の皆さんが両先生にお礼とお別れの挨拶をして、会場を後にします。これは弟子としての常識だと思います。自分に欠けていること、知らなかったことを教えて下さった師への感謝の気持ちを大切にしたいものです。

来年は滋賀県が当番で、11月12・13日に大津で開催されます。再来年は兵庫県が担当県になります。九年母会ではホトトギスの同人の数が極端に少なく、須磨浦公園を中心とした大会でも、会場係や清記係を数名派遣するだけの協力に終わりました。今度の大会は、地元の結社としての九年母会の真価と新主宰の力量を問われる大会になると思います。しっかり準備を進めて行きましょう。

      上方の芸はここより石蕗の花       伸一路

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