2016年7月29日金曜日

古里の山寺

先日、故郷の滋賀へ、墓の掃除に帰って来ました。長男とその娘も来てくれましたので、墓掃除が終わってから、久し振りに永源寺へ参って来ました。

永源寺は室町時代の初めに、近江源氏佐々木氏により創建された、臨済宗永源寺派の大本山です。鈴鹿山脈の奥深くに在り、戦国時代には度々兵火に遭いましたがその都度再建され、江戸時代は彦根藩の庇護のもとに在りました。現在でも修行僧が日々厳しい行を修めています。京都の妙心寺と同じ系統の禅寺で、紅葉と蒟蒻でも有名です。

私の家では、父方・母方とも、代々この寺の檀家です。数年前、私はある末寺に参籠し、当時の管長猊下から戒を授けて頂きました。私の曽祖父が檀徒としてこのお寺の普請の手伝いに来ていて事故に巻き込まれ、亡くなったところでもあります。長男も玉垣にある名前を見て、感じるところが有ったようです。

参道に土産物屋が有りました。同年配の男性が娘さんと共に店に出ておられたので、声を掛けてみました。私の実家の屋号を名乗り、その長男であることを継げた途端に、同級生モードになりました。面識はないのですが、誰が死んだとか、誰がどうしたとか、幼い頃に遊んだ友達同士が再会したような雰囲気でした。世間は狭い、お互いに悪い事は出来ないね、と言って別れました。

麓に音無川と言う川が流れています。琵琶湖に注いでいる一級河川の愛知川の上流ですが、深い淵になっていて、秋になると紅葉が映って大変美しい景色が楽しめます。その音無川に流れ込む山水の写真を撮って来ましたので、暫し涼しさをお楽しみ下さい。



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