2016年8月15日月曜日

10年ぶりの布引探鳥

先日久し振りに、日本野鳥の会兵庫の定例探鳥会である布引探鳥会に参加しました。今月の五葉句会の例会が500回記念記念祝賀会となり、日を変えて開催されるため、第2土曜日が空いたのです。このコースの探鳥会には、実に10年ぶりの参加となりました。

午前9時に新神戸駅に集合した参加者は14名。お盆の最中でこの暑さ。ベテランばかりの探鳥となりましたが、さすがに10年ぶりとなると見知った顔が有りません。それでも、野鳥の仲間は二三言言葉を交わしただけで打ち解けるから不思議です。

この布引探鳥会は、私がリーダーをしていた頃に担当していたコースで、どの木にいつ頃どんな鳥が来るか、ほぼ頭の中に入っていました。しかし今回コースを回ってみますと、有った筈の木が枯れて無くなっていたり、崖崩れで景色が変わっていたりと戸惑うことも多く、10年の時の流れを実感しました。

それにしても暑い事。探鳥というより夏行。聞こえて来るのは熊蟬と油蝉の声ばかり。途中の展望台の辺りからは法師蟬の声が加わりました。鵯(ひよどり)の鳴き声すら聞こえて来ません。まるで蟬の声を聞く会ですね、との声も。六甲山系の急な山道を喘ぎながら登りました。私は双眼鏡を首に架けただけの軽装でしたが、重い望遠鏡を担ぎ、資料をリュックに詰めた若いリーダーは大変です。同情半分、懐かしさも半分でした。

ハーブ園入口前の芝生広場で昼餉をとろうとしていた時、私が野鳥の世界に入るきっかけを与えて頂いた、斯界の先輩にお会いしました。今日は青い蜂を捜しに来られたそうで、その写真を拝見しました。仙人の様な飄々とした風貌は昔とちっとも変わっておられません。それにしても不思議な再会でした。

布引貯水池の対岸の山腹の枝に大鷹(おおたか)一羽を確認、その威厳のある姿に暫く見入りました。また池面には鴛鴦(おしどり)の雌が一羽泳いでいました。昨年の冬には鴛鴦の大群が飛来したそうです。200羽までは確認したが後は数えきれなかった、とのことでした。鴛鴦は留鳥であり残り鴨ではありませんが、阪神淡路大震災以前の環境にようやく戻ったのかも知れません。いずれにしても、この冬の飛来が楽しみです。池の面を掠め、小洞燕(しょうどうつばめ)が沢山飛んでいました。

最後の鳥合わせでは、18種類の鳥を確認、今日の参加者より多いと、笑い合いました。半日の間、空を見上げながら歩き回りました。その歩数約12000。日頃俯いて仕事をしていますので、大いに気分転換になりました。お盆が明けたらまた、山の様に仕事が待っています。


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