今日は、大阪府の新型コロナの感染者が719名と、府としては過去最多になりました。兵庫県下の神戸市、尼崎市、西宮市、そして私の住む芦屋市に、蔓延防止等重点措置、通称「マンボウ」が施行され、大阪では、役所の職員がかつての新選組の如く、市中を巡回することになりました。しかし、人口9万人の芦屋市には飲食店が数えるほどしか無く、大阪や神戸で貰って来ているのではと思います。奇しくも今日、芦屋市長から待望の「新型コロナウイルスワクチン」無料クーポン券が送られて来ました。ワクチン接種券です。後は順番を待つだけです。
ところで、先日ある句会に参加しましたら、桜を季題としつつマスクを詠み込んだ句が出されました。また、ある俳壇の選をしていましたら、こんな句が有りました。
マスクのまま祖母にただいま卒業生
言うまでもなく卒業が季題ですが、マスクも季題なのです。風邪が流行る冬12月の季題です。ところが、新型コロナウイルスの大感染の中にあって、いつの間にかマスクの季節感が無くなって来ました。昨年の春から1年間、マスクを掛けずに外出することは有りませんでした。二枚重ねでマスクを掛けていた時もありました。今でも近所のポストまで、マスクなしで郵便を出しに行く事すら出来ません。マスクは冬の季題です、と説明しても現実的ではなくなりました。
しかし、コロナ禍が終われば、マスクは元の冬の季題に戻るでしょう。そして何年かの後、コロナ禍時代のこのようなマスクの句は、季重なりを指摘されることになるでしょう。句集に収録でもしたら、取り返しがつかなくなる。それを避けるためにも、マスクは慎重に詠むべきです。私は、冬季以外では、マスクを詠まないことにしています。たとえ詠みたくても辛抱しています。
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