2024年5月6日月曜日

哲也忌

 今日5月6日は五十嵐哲也前主宰の8回忌になります。平成28年春の永田青嵐顕彰全国俳句大会の後の晩餐会で食べ物を喉に詰められ、意識が戻ることなく低酸素脳症で亡くなられました。

先生は、二度にわたる脳梗塞に苦しまれながら、後継者を模索しておられました。そして、自薦者が何人かある中で敢えて若輩の私を副主宰に選ばれました。私が力をつけて来るのを、じっと待っておられたようでした。このことは主宰の事務引継ぎの際の先生の言葉からも感じられました。この点はもっと高く評価されるべきことと思います。

芭蕉忌や子規忌、虚子忌、汀子忌など全国区の忌日がありますが、哲也忌は九年母の中の哲也先生を知る方々だけの季題になってしまいました。これは時の流れであり、仕方のないことだと思います。対外的に発表しても読者に分からないでしょうから、九年母の内々で句を詠んで、先生を偲びましょう。

生前、先生にお世話になった方も多いと思います。お礼のしるしに、一句お供えしましょう。

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