9月12日(金)午前11時から、住吉大社吉祥殿に於いて、掲題の選者会が開催されました。出席した選者は、俳誌「かつらぎ」森田純一郎主宰、俳誌「未央」古賀しぐれ主宰と私の3名。普段は仲の良い3人ですが、いざ選になると意見が対立してガチの議論になります。宮司さん他、大社の関係者も同席され、我々の議論を聞いておられる。そして順に入賞・入選の作品が決まって行きます。投句総数480句。内、最終選考に残った句は17句。内、九年母関係者の句は8句。内6句が入賞・入選となった。詳細は以下の通り。
天賞 言の葉の玉なす月の祭かな 柏木由美子
佳作 あふれ降る光分かちて月の客 平 敦子
同 歌神の静かに降りて来し月夜 清水貴美代
同 偕老の影の静かに月の縁 塩見 成子
同 月に詠む大和ことばの調べかな 仲井 慶舟
同 蘭陵王まなこ鋭く月に舞ふ 渡辺しま子
入賞・入選者合計13名の半分を今回も九年母会員が占めるという、抜群の成績でした。受賞される皆さんに心からなる祝福をお送りするとともに、僅かな差で受賞を逃された2名の方を始め、投句された会員の皆様の御努力に敬意を表します。ご苦労様でした。
なお、表彰式は10月6日(月)の18時から。第一本宮に於いて斎行された後、会場を朱塗りの太鼓橋に移し、若い神官により短歌と俳句の受賞作品が披講・朗詠されます。満月が見下ろす橋の袂には大きな篝火が焚かれて雅楽が奏され、まさに平安時代の雅の世界が現出されます。
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