『 俳句四季』誌のご依頼で、長文の随想を書いています。10月号~12月号の三ヵ月連載の予定です。5月から6月の前半は、この資料を頭の中に読み込む作業を続けました。九年母会の前身の盟友會の創設から今に至るまでの100年間の出来事を、事細かに調べてみました。
盟友會の誕生の地は和歌山市。耕月寺というお寺の書院に集まった近所の俳句愛好者10名ほどによって始まりました。ガリ版擦りの冊子で始まった機関誌が、9年後の大正13年10月に「九年母」いう名前で活版刷りで印刷されて、今に至っている訳です。この100年間の内、播水は70年間主宰をされたので、実質播水の生涯の記録でもあるのです。
播水の生涯を調べていくと、31歳で主宰になり101歳で亡くなるまで、中央市民病院の医師(後に院長)を務めながらの激務の中での、まさに超人的な活躍だったことが分かりました。これも100周年を迎えることの意義だと思います。
播水は生涯で10冊の随筆集を刊行しています。100周年を機会に播水の教えに触れる事こそ、価値のある祝い方ではないかと思います。インターネットの古書店で検索すれば入手可能です。是非、それぞれの形で100周年を考えてみていただきたいと思います。集まって乾杯をして終わりというほど、100年という歴史は軽いものではありません。100年の歩みを振り返って、これからの100年に向かっての決意を固めたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿