今回は俳句とは何の関係もない話題です。最近、新聞やテレビで振り込み詐欺の被害が報じられています。何百万円、何千万円というお金を詐欺グループに取られたというニュースを聞くと、なぜもっと疑わなかったのかと、残念に思います。
私は永年銀行に勤務し、主に貸付の仕事をして来ました。退職後は系列のクレジット会社で債権回収の仕事をして来ました。金融機関に勤務する者にとって、信用できるかどうかが最大の命題であり、先ず疑うことから始めます。
詐欺に遭った方の話をテレビで聞いたり新聞などで読みますと、疑う事なしに取引に巻き込まれています。今日の読売新聞に、ある大銀行から「あなたの銀行口座が凍結されました。解除するためには本人確認が必要ですので、パスワードを入力してください」というメッセージがスマホ上に表示され、これに従った方が高額の預金を詐取された、とあります。
銀行が、顧客の口座を凍結することは絶対にありません。カードを紛失した時に、本人の依頼によって口座の支払いを停止することはありますが、これは本人の依頼によって止めるものです。銀行が勝手に止めることは絶対にありませんから、騙されないように気を付けましょう。
お金に関しては人を徹底的に疑いましょう。十分説明を聞いて、周りの人の意見も聞いて、納得できれば、前に進めましょう。むやみにクレジットカードを使う人の利用限度額を制限したり、裁判所に強制執行を申し立てる仕事もして来ました。お金の醜さを嫌というほど見て来ました。疑いましょう。うまい儲け話には乗らないで下さい。嘘に決まっています。自分の身は自分で守りましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿