2024年8月18日日曜日

漢語と日本語について

 南海トラフ大地震の注意情報も無事解除になり、心配された台風7号も、大きな被害もなく去って行きましたので、取り敢えずほっとしています。南海トラフ地震の注意情報は初めての発令だったので、海水浴場が閉鎖になったり、特急列車が運休になったりと、やや過剰な反応が出ました。薬が効き過ぎて副作用が出た感じです。かと言って情報を無視する訳にも行かず、難しい問題です。

台風7号も、あの勢力で首都圏に上陸していれば可成り酷い被害が出ていた筈ですが、東方海上にカーブしたお陰で助かりました。関東の誌友の皆さん全員被害が無かったのが何よりでした。しかしまだまだ油断は禁物です。次の台風や地震に備えて、準備をしておきましょう。

さて、目下、大阪の住吉大社の観月祭の応募句の選を進めていますが、皓皓、煌煌、耿耿、浩浩、揚揚、粛粛、亭亭など漢語を用いた句が散見されます。極端な場合は、一句に三か所もこのような漢語が使われた句もあります。観月祭の句ですから月煌煌・月皓皓、月耿耿と月の様子を描いた句が数多くあるのは当たり前なのですが、日本人の私には漢字の意味の違いが掴めません。月が明るいのだと思いますが、漢字の違いによる区別がつかないのです。広辞苑を見ても、月が明るいとしか分かりません。漢詩を嗜まれる方は区別がつくのでしょうが、俳人に明るさの区別が付くでしょうか。もっと言えば、本場の中国人の方に、これらの厳密な意味の違いが分かるかどうかです。

こんな難しい漢語を使わなくても、月明かし、月さやかと日本語で表現できるのではないでしょうか。俳句は日本の詩です。大和言葉の歌であり、漢詩ではありません。俳句はできるだけ平明な分かりやすい日本語を使って詠みたいものです。

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