白露という季題があります。どう読んだらよいでしょう。ハクロでしょうかそれともシラツユでしょうか。
ホトトギス俳句季題便覧では「秋九月 二十四節気の一つ。陽暦の9月8日、9日ごろにあたる。露もしげくなるのである。」とある。一方「露」という季題を見ると傍題に白露(しらつゆ)がある。どちらも同じ漢字を当てているので、兼題に白露とあると、どちらの題か分かりにくい。今日開催された句会では、両方の題を使って詠んであった。私も作品として詠めてあれば両方の題で頂いた。
季題と傍題だから季題の方で詠むべきだという議論があるかも知れないが、どちらでも詠めるのが俳人の技量。どんな題でも詠める柔軟さが大切だ。
しかし白露の9月8日・9日頃とその前後の気候の違いを用いて、何を詠めばよいのだろう。立秋・処暑・白露と進んで来た気候の変化を、どう区別して詠めばよいのだろう。
草叢に耳を預けて白露の夜 伸一路
私は虫の声の量的な変化に着目してみた。季節の移ろいを虫の声の量で捉えてみるのも一つの詠み方かと思う。考えてみて下さい。
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