2014年7月3日木曜日

お悔やみの句

葺合文化センター俳句講座の受講生で、九年母阪神支部会員の修三さんが病気でお亡くなりになりました。享年82。心からご冥福をお祈り申し上げます。神戸市立西市民病院へお見舞いに出掛けたのが先月20日。その後10日で亡くなるとは、思いも寄りませんでした。5月15・16日の、九年母同人会の松山吟行にも元気に参加され、枕を並べて眠ったのが嘘のようです。

昨日午前11時から、神戸市兵庫区の式場にて告別式が営まれ、100名ほどの方が、修三さんとのお別れを惜しみました。私も、阪神支部の皆さんと共に、永遠のお別れをして来ました。

会葬された九年母会員の皆さんから、お悔やみの句をお預かりしました。メールや電話・ファックスで頂いた方もおられます。九年母8月号か9月号にお悔やみの記事を書きたいと思いますので、お志の方は、私宛てに弔句をお寄せください。

いつも思うのですが、人を悼む句ほど難しいものはありません。句の出来不出来は別として、故人に対する作者の思いがどのように表現できるか、というところが難しいのです。修三さんは多趣味な方で、劇団の舞台俳優の他、詩吟・朗読・俳句などに活躍されておられました。舞台で拝見する修三さんの渋い老け役に感動を覚えた方もあるでしょう。吟行会において、足の不自由な奥様の手を取ってエスコートしておられたお姿に、感動された方も多いと思います。

この様な故人の多面的なお姿の中から、感動した一面を抽出して季題に託せれば良いのですが、なかなかそうもいきません。葬儀が済んでホッとした時や、何気なく空を見上げた時に、フッと故人の事が思い出されて句になることがあります。何が何でも詠まねばと思わず、故人の事をさまざまに思い巡らしてみて下さい。きっと素晴らしい弔句が生まれると思います。私は、9月に予定されていた劇団公演のパンフレットの修三さんのお写真を見て、詠んでみました。

           配役の決まりをりしに梅雨寒し    伸一路

0 件のコメント:

コメントを投稿