行って来ました、天神祭。詠みました、祭の句。詠めました、夏祭り。
野鳥俳句会6名、九年母会6名、その他1名の合計13名が、37度を超える炎暑の中、日本3大祭りの一つで、大阪の夏祭り、天神祭に吟行しました。千葉県や淡路島からも来られました。前回は終日吟行で、行楽が主眼だったのですが、今回は午前中吟行、午後は句会と、俳句の勉強に重点を置く会にしてみました。
午前9時にJR大阪天満宮駅の改札口に集合し、天満天神繁昌亭の方から境内へ。未だ本宮の準備が始まったばかりでしたが、あちこち見物している内に、突如天神囃子が鳴り始めました。京都の祇園さんのお囃子とは違って、いかにも夏の大阪らしい、エネルギーと明るさに富んだリズムです。祇園囃子が整然としたリズムを奏でるのに対し、天神囃子では、サンバのような、ビートの効いたリズムを打ち鳴らします。このリズムに乗って踊る、龍の模様の法被を着た若者。両手の突き出した2本の指は、龍の爪を表すのでしょうか、まるで龍が身悶える様に踊ります。
やがて、獅子踊の獅子の門付けが始まりました。御幣と鈴を持った金色の頭の獅子が、太鼓と葦笛の調べに乗って、氏子の家の前で舞います。幼い頃に見た、伊勢神楽の獅子舞の、正月の門付けを思い出しました。
天神橋の上から川面を見やりますと、船渡御の準備が始まっていました。御鳳輦(ごほうれんー天神様の御神霊の乗り物)をお乗せする台船には白い布が敷き詰められ、両舷には紫の垂れ幕が下してあります。御神輿を吊り上げ台船に乗せる大きなクレーンが、夏の日を浴びて佇んでいます。どんどこ船が、カァーン・カァーンと鉦の音を曳きながら、大川を遡って行きました。
日本で一番長く、2kmも続く天神橋筋商店街で昼食。商店街の通りを若い女性たちが、傘踊りを踊りつつ、黄色い日傘を回しながら延々と練って行きます。その数、およそ600とか。この踊りの曲が好きで、携帯に採ってあります。夜、床に入っても、耳の中で鳴り続けていました。
昼食を済ませて、JRで芦屋へ移動。茶屋之町集会所の一室を借りて句会を催しました。野鳥俳句会の主力メンバーと九年母会の新進気鋭の作家との句会は、華のあるものでした。お互いに良い刺激を受けられたと思います。頂いた句には優しく、没の句には厳しく、花鳥諷詠に基づいた句評を差し上げ、解散しました。充実した夏行でした。
台船に荷を積み込むも渡御用意 伸一路
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