2014年9月24日水曜日

「何々人」という表現

昨日は本当に忙しい一日でした。JR須磨駅に8時20分集合し、市バスに乗り換えて高倉台で下車。おらが山山頂の展望台を目指しました。展望台で9時過ぎから、日本野鳥の会主催の、鷹の渡りを観察して俳句を詠む会に参加。11時に下山し、13時から六甲道勤労市民センターでのつぐみ句会に参加と、お握りをかじりながら走り回る慌ただしさでした。

結果的に、下山後の追加を含めて見られたタカ類は、サシバが6羽、ハチクマが1羽。アマツバメやカケスの渡りも見られ、まずまずの成果。参加者は39名、当日出句者は18名でした。これから郵送分の句が野鳥の会の支部に送付されて来ますが、昨年の全投句者が8名であったことから考えると、大成功だったと思います。

さて、句会で清記を拝見していますと、次の句のように、何々人という表現を見かけます。

       配らるるパンに一息夜業人

夜業人(やぎょうびと)という日本語は有りません。企業で活躍する人を「企業人」と呼ぶことが有りますが、キギョウジンと音読みします。夜業人を音読みしますと「ヤギョウジン」。年中夜業だけをしている人の事かも知れませんが、実際にはそんな人はおりません。この句の場合、夜業人を夜業の灯と詠めば良かったと思います。

この他、マラソンをする人をマラソン人(まらそんびと)と詠む人が有ります。これでは、古代ギリシャのマラソン発生の地「マラトン」に住む人の事になります。「マラソンの人」と詠みたいものです。音楽を奏でる人を音楽人(おんがくびと)と詠む人が有ります。これも「音楽を奏づる人」としっかり詠むべきです。何々人と詠むのは、釣人とか殿上人とか、日常的に使われる言葉に限るられると思います。

口に出してみて、良くこなれた言葉かどうか吟味してお使いになると良いでしょう。

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