2014年10月3日金曜日

大災害の記録

颱風18号が接近しています。今年最大で最強の颱風だそうで、近畿地方への接近は5日(土)の夜から6日(月)にかけてとのことであり、明日から準備を始めます。問題はベランダの植物達をどうするか。いつも、颱風が抜けるまでの間は、我が家はジャングルとなります。これで、木々の間を蝶々でも飛んでおれば、熱帯樹林。かなりの被害が予想されるとの事ですので、どうか皆様も颱風対策に抜かりの無い様になさって下さい。

颱風の影響が出始める5日は、私は午後1時から汀子邸での下萌句会、家内は朝からリコーダーの発表会。どうなります事やら。それにしても、今年は災害の多い年になりました。各地で発生した風水害や山崩れ。広島市の惨事は、全国の同じよう条件の住宅地に、根本的な見直しを迫ることになるでしょう。御嶽山の悲劇は、火山への登山について、抜本的な見直しが必要となるでしょう。無計画な宅地開発、信仰の対象である火山へのレジャー登山、いずれも自然への畏怖の念の喪失に起因するもの。神仏への恐れを失っているのです。個々の被害者を鞭打つつもりはありません。社会の風潮にこそ原因が有ると思います。

今般、俳句4協会が朝日新聞と提携して、東日本大震災の句を本にまとめ、今後の作句活動の礎とすると同時に、後世への歴史的な遺産として刊行することになりました。伝統俳句協会・現代俳句協会・俳人協会そして国際俳句交流協会のいずれかの会員であることが、投句の資格です。新作・既発表作を問わず、後世に残す震災の句を1人三句以内を投じます。一句千円で、余剰金は大震災の救援基金に寄付されます。賛同される方でいずれの協会にも入っておられない方は、是非ご一報下さい。

先月、宮城県の松島で、伝統俳句協会の全国大会が開催されましたが、参加された金沢の征一様から頂きました句、
              露けしや日々を働く重機音      征一

まだまだ復興には程遠いようです。阪神淡路大震災を経験した私たち関西の俳人は、東日本大震災の被災者と痛みを共有することが出来ます。自然の大災害を避けることは不可能ですが、神仏を恐れ、自然と共に生きる事を、俳句を通じて訴え、俳句として後世に伝えて行きたいものです。

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