颱風18号が日本列島を駆け抜けて行きました。久し振りに颱風らしい颱風だったと思います。颱風が上陸した東海地方の被害が大きくなりました。静岡市内でJRの線路に崖が崩れたり、浸水被害が広い範囲で広がっているようです。縦断した東京では通勤時間を直撃され、交通機関も大きな影響が出たようです。被害を受けられた読者の皆様に、心からお見舞い申し上げます。
颱風18号のすぐ後ろを19号が追いかけて来ています。来週初め頃に日本列島に接近するとか。そのような状況下で、一旦室内に取り込んだ植木鉢を外へ出すべきかどうか迷いましたが、思い切って全部出しました。胡蝶蘭に来年春に咲く花芽が出て来ました。胡蝶蘭は全部で9鉢あり、それぞれ違う花が咲きます。シンビジュームが2鉢、デンドロビュームが10鉢。この他、まだまだたくさんの種類の鉢が有って、出し入れが大変です。私が育てますと、皆巨大になります。君子蘭が4鉢有りますが、1人では持ち上がらないほどです。
胡蝶蘭は冬季の管理が大変で、特に温度と湿度に気を使います。夏場は外で自由に成長させますが、冬の間は、室内のガラスフレームに入れて管理します。毎日、一鉢一鉢、様子を見ながら、夜間10度以下にならないように、湿度は65%以下にならないように、加湿器や湯たんぽを入れたり、フレーム全体を毛布で覆ったりと、手間が掛かります。鉢の水苔は湿る程度にし、暖かい日には葉に霧を吹いてやります。出来るだけ日に当たるよう、室内の日を追いかけて鉢を移動させます。
この様に苦労は多いのですが、花が咲いた時の喜びは感無量。1本の茎に6〜8個の花を付けますが、最後の花が咲いてから2か月は咲いています。植物は期待を裏切りません。手間をかけた努力は、花として必ず返してくれます。胡蝶蘭で腕を磨いて、将来的にはカトレアに挑戦する予定です。
蘭は秋の季題。ホトトギス新歳時記には「蘭には種類が多く、春から夏にかけて咲くものもあるが、古来秋のものとされ、形も香りも清いので蘭の秋などという言葉もある。」と有り、蘭の花・蘭の香が傍題に掲げられています。
温室で育てた花を室咲と言って、冬1月の季題です。室の花や室の梅が傍題に有りますが、この季題は、正月用に促成栽培した花のことで、蘭の冬越しの事ではなさそうです。
温室花をさはに老医の誕生日 播水
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