2014年10月30日木曜日

錦秋の摩耶

やれやれ秋の大仕事が一つが終わりました。摩耶山俳句大会が200名の参加者のもと、昨日無事終わりました。九年母の皆さんも沢山参加され、素晴らしい秋晴れの下で、真剣勝負の句会が開催されました。

摩耶山俳句大賞は、俳誌「円虹」主宰の山田佳乃さんが受賞され、九年母会員では、ひとみさんが受賞、リベンジを果たされました。野鳥俳句会の方も健闘され、前回受賞された和代さん、和波さんは汀子選に入選、面目を施されました。その他の皆さんの名乗もよく聞こえていました。

この様な大きな大会で、あれだけの速さで回る清記の中から、一声でも名乗れたら、先ずは幸せ。ましてや、選者の選に1句でも採ってもらえれば、大きな喜びとすべきです。選者席の選の速さは驚くべきもので、1句を1秒、清記1枚3秒位の速さで回ります。余程印象深い句でない限り、指の間から零れて行きます。

野鳥俳句会関係者の句で、私が予選以上に頂いた句

特選      秋天へ乗り継いでゆく山日和     明子
入選      秋天に結界は無し摩耶六甲      信子
         水音に鳥語に摩耶の秋探る      彰子
予選      百人が来て奥摩耶の露解く      ひとみ(受賞句)
                  底抜けの大秋晴や摩耶六甲      富子
          空を褒め紅葉を愛ずる山路かな    惠子

特選に頂きました明子さんの句は、摩耶六甲を詠まなくても、秋晴れの山の様子が分かり、会場へ向かう喜びが素直に表現出来ていて、良い句だと思いました。どこの山でも通用する、全国の誰が読んでも分かるという、普遍性のある俳句にしたところが良かった。
         
今回は、颱風11号による崖崩れで表六甲ドライブウエイが閉鎖されたままになっており、その影響が心配されましたが、参加者の熱意がそれに勝り、200名お集まり頂きました。大会をお世話下さった摩耶山天上寺の伊藤浄厳貫主(虚舟先生)のお話では、崖崩れの箇所がとにかく多く、国土交通省にお願いしているがなかなか捗らない、との事。来春の復旧が待たれます。来年の大会は10月29日(木)に決定しました。会場は同じです。今年参加できなかった皆さんも是非来年は、真剣勝負に挑んでみて下さい。

        大綿の白の溶け行く空の碧      伸一路

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