2014年12月27日土曜日

推敲のヒント(8)

今朝9時30分の予約で、泌尿器科病院を受診、退院後の状況を説明して来ました。やはり先生の当初の方針通り、尿管に入れてあるステントの抜去は、正月明けの7日と決まりました。それまではパイプを入れたままの生活。今のところ不便は有りませんので、何てことは無いでしょう。

人工透析が有るので、正月の休みは無いのですわ、正月も病棟に出ているので、具合が悪くなったら、いつでもいらっしゃい、と院長先生。私も、正月用に抗生剤を7日分処方して頂きました。この辺が個人病院ならではの柔軟性。公立の大病院では、こうは行きませんね。皆さん公務員ですから。

さて、先日ある方から句を送って頂きました。折角ですから、少し推敲をしてみましょう。

①寒鰤の糶場圧する偉容かな
   圧すると偉容は、言葉の重なりがあるように思います。どちらかを省略したらどうでしょう。

   例) 寒鰤の偉容とともに糶られけり
  
②竹輪焼く匂ひ香ばし冬の朝
   香ばし、は言わずもがな。竹輪焼く匂ひ、で止めましょう。香ばしいから感動したので、そうじゃ
   なかったら、この句を詠もうとは思わない筈ですね。

   例) 竹輪焼く匂ひや冬の朝の市

③冬晴や雑魚に群がる鳥数多
   景が見えません。漁港の景色か、と思いますが、その説明がほしい。

   例) 水揚げし雑魚に群がる冬の鳥
   
④冬ざれや歴史を伝ふ古灯台
   歴史と古とは重なりませんか。歴史を伝えている古い、となっています。

   例)  冬ざれや商都に伝ふ古灯台

⑤見かけより百倍旨き海鼠かな
   百倍旨い、と断定したところが問題か。逆にそこがこの句の持ち味ですが。ホトトギスではこれ
   で良いのですが、九年母では「海鼠とも」と婉曲に表現することが多い。 はっきり言い切らな
   いのが九年母調。 

参考にして下さい。


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