大晦日の夜、皆様いかがお過ごしでしょうか。あと4時間で2015年を迎えます。除夜の鐘も始まっています。紅白歌合戦の賑やかな音楽が聞こえています。
昨年12月の末に呱々の声を上げましたこのブログも丸1年を超えました。アクセス頂いた件数は14,560件。毎月1,000件強で推移しています。そのうち90%が国内の方から、10%は海外の方からのアクセスでした。海外からのアクセスで多かったのはアメリカが1,160件、ロシアが73件、そしてドイツが68件でした。ウクライナの30件、ポーランドの22件、この数字が何を語っているのか分かりませんが、海外からこれだけのアクセスがあるというのも嬉しいことです。勿論、翻訳ソフトがセットされているお蔭ですが、来年は国際俳句交流協会に出席し、この話を公の場でしてみるつもりです。
さて、大晦日だからといって、酒を飲んで無為に過ごすのは俳人らしくありません。最後の最後まで俳句を学んで、今年を終わりましょう。先日の「ひよこ句会」で特選に頂いた句で、互選にもよく抜けた、次の句。
古民家の障子明りに聴く民話
遠野物語の世界を彷彿とさせる句で、障子明りという季題の働きが良く効いています。これで良いのですが、もう一歩踏み込むとすると、どんな問題が有るでしょうか。古民家と障子明り、古民家と民話、の所に言葉の重なりが潜んでいるように思います。障子明りで民話を聴きます、これで古民家は言えていませんか。積水ハウスやダイワハウスの新築の家の障子明りで、民話を聴くでしょうか。無いとは言えませんが、風情が有りません。つまり、古民家は障子明りと民話とに含まれていると考えて良いのです。例えば、山里という場所を設定して、古民家がどこにあるのかを暗示してみたらどうでしょう。
山里の障子明りに聴く民話
言葉を省略して句を引き締めるには、かなりの修練が必要です。山は高いから登るのです。登頂に成功した時の、達成感を味わうために登るのです。麓を歩き回っていては、この達成感は得られません。来年は更に高い山に挑戦してみて下さい。
1年間ご愛読いただき、有難うございました。いよいよ来年3月には、九年母の主宰を継承します。皆様のご協力をお願いします。どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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