2015年1月11日日曜日

袋回し

今月の24日から、毎月第4土曜日に、姫路市のザ・モール姫路KCCにて、俳句入門講座を開催します。3ヶ月単位の小さな講座ですが、俳句の基礎をしっかり身に着けて頂くことを主眼に取り組みたいと思っています。興味のある方は、同KCC事務局(電話079-297-9557)へご連絡下さい。


さて今日は、西宮神社の初戎の残り福であり、句会の仲間と、福を浚えに行って来ました。本殿での参拝を済ませ、お供えの大鮪を拝見。例年のごとく福娘からお札を頂き、吉兆店の手締めを見物し、境内の情景を観察しながら吟行。屋台へ入って、おでんとワンカップでほんわかと温まりました。昼時分となったので、行きつけの蕎麦屋へ。恒例のにしん蕎麦を注文しましたが、店内は満員の状態でなかなか注文の蕎麦が出て来ません。仕方なく、蕎麦が出て来るまで、袋回しをしながら待つことにしました。やがて蕎麦が出て来ましたので作句を中止、会場を喫茶店に移して、袋回しを仕上げました。

   初戎      さまざまな匂ひと笑顔初戎      
            手拍子ではやす万札初戎     

       年玉      励めよと虚子の句帳を年玉に    

   残り福     格別の幸まだ有りと残り福     
            残り福みんな浚へて重たかり    

私が選に頂いた句は以上でした。袋回しは俳句の瞬発力を付けるには恰好のメソッドです。虚子先生も、鎌倉から関西に移動する汽車の中で、しばしば袋回しを楽しまれたとか。袋に書いてある季題を見て瞬時に1句詠み、その小短冊を袋に納めて次に回す事から、袋回しと呼びます。これを全員が一斉に回します。季題が洪水のように押し寄せるので、即吟力を養う事が出来ます。小人数の旅などで催されると、勉強になります。挑戦してみましょう。

      福授く巫女初々し初戎     伸一路

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