2015年1月26日月曜日

嬉しい事①

昨日今日と、嬉しい事が有りました。それは会員の皆さんの活躍です。先ず、1月25日に放映されたNHKの番組「俳句さく咲く」にて、我らがアイドル和美さんが、稲畑廣太郎選の「キラリ☆俳句大賞」を受賞されたこと。

    福笑ヒントとしたる笑ひ声      和美

眉や目玉が変な所に置かれますと、どっと笑い声が上がります。目隠しをした作者は、なるべく笑い声が起きない所へ並べて行きます。しかし、余りまともに出来てしまうと、案外つまらないもの。福笑をしている部屋の雰囲気が良く出ています。

次は読売新聞の兵庫よみうり文芸、澤井洋子選で、ひよこ句会の憲治さんが特選巻頭をとられた事。

    旅に来て訪ふ先々の時雨かな   憲治

京都北山の時雨と関東のそれは良く比較されますが、その他の地域、例えば能登半島にも、津軽半島にも時雨が有り、それぞれの個性が有ります。旅行に行って、いろんな土地の時雨を経験してやろうという作者の、前向きな姿勢が良い。大いに時雨の研究をして下さい。

最後の嬉しい事、それは今日の読売俳壇正木ゆう子選の8席に、淡路の有記さんの句が入った事。

    笑ふときもつとも息の白きかな   有記
    
息が白い時は、どうしても前かがみになりますが、この句は、白い息を明るく描けました。彼女は、私の家へ毎月添削を送って来られる若い方ですが、和美さん同様、その将来性に期待を掛けているお一人です。この句、「もつとも」として入選しました。正しい文語の用法です。「もっとも」と「つ」を小文字にしたら、俳人協会系のゆう子先生でも、多分お採りにならなかったでしょう。この辺が運命の分かれ道になります。若いのに、正しい文語の用法を身に着けて居られるのはさすが。地元の先輩方の指導がしっかり出来ているのでしょう。


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