早いもので、2月も早や5日。2月はこれといった特徴の無い月で、しかも28日しか有りません。1月は正月、3月は決算や卒業の月、4月は入学や入社、転勤の月。それぞれ会社や人生の何らかの節目であるのに対して、2月は精々、学校で中間試験があるくらいでしょうか。昔から2月と8月はニッパチといって、商売にならない月とされて来ました。
しかし、私にとって、今年の2月は超多忙な月。主宰継承を目前にして、お願いしなければならないことが山積しています。今日も、本部例会の後の連絡会で、九年母会の執行部の皆さんにお集まり頂いて、新体制に移行する手順の説明に追われました。着実に前進していますのでご安心下さい。明日は、後任の編集長と一緒に、出版社へ新任の挨拶に行って来ます。
ところで、嬉しい報せが相次いで到着しています。先日のブログ「嬉しい事①」でご紹介しました、淡路の有記さんの句が2句、毎年淡路で開催されている永田青嵐顕彰全国俳句大会で入選した由、淡路島の駐在員事務所から連絡が有りました。
眩しさや朝の海へと稲を掛け 有記
百姓の胸から胸へ菊出荷 同
1句目 眩しさや、という意表を衝いた詠い出しが先ず素晴らしい。元気で朝早くから働ける喜びに溢れています。加えて、海へと稲を掛ける、という着想が詩情豊で、まさに花鳥諷詠詩です。
2句目、百姓の、とありますから菊花展ではなく、切り花用の菊でしょうか。丹精込めて育てた菊の束を、胸から胸へ渡し、軽トラックに乗せて出荷するのでしょう。しっかりした写生の上に、菊に対するお百姓の愛情をさりげなく乗せた句。平明にして余情のある句で、さすがに全国大会で入選する作品だと思います。
淡路の俳壇も賑やかになって来ました。これからが楽しみです。先輩のお姉さま方、ご油断めさるな!
その他、赤穂のお姉さまが、今宮戎神社の献詠俳句大会で、どえりゃあ事をしでかしたとか。ある方からは、神戸新聞の俳壇に入選とのご連絡も届きました。詳しい事が分かり次第、このシリーズで報告します。
今日の本部例会で「日脚伸ぶ」という題が出ましたので、次の句を出してみました。
表情の増え来し嬰児日脚伸ぶ 伸一路
日々成長し、変化し、発達する嬰児を、日脚伸ぶという季題に託してみたのです。4点入りました。私としては、季題の働きが出ていると思っています。季題の働きが分からない方には、何のこっちゃ?かも知れませんが。
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