① 風光る神木を守る植木職
② 参道の坂道くねり風光る
③ 火の神に納む火箸や風光る
風光る、という季題の働きを味わってみましょう。
先ず①の句、植木の職人さんが境内でご神木の手入れをしています。この職人さんは幾つくらいの方でしょう。もし高齢の方だったら、風は光りますか?
②の句、参道の坂道が曲がりくねっています。風は光っていますか?
③の句、火伏の神様に奉納する火箸を売っています。風は光っていますか?
私の思いでは、①の句に風が光る可能性があるようです。例えば、この植木職人さんが農業学校を卒業したばかりの、ベテランの先輩について修行している青年だとしましょう。この青年には無限の未来が有ります。
神苑の園丁若し風光る
抱き上げて差し上げて空風光る 伸一路
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