2016年1月6日水曜日

素晴らしい業績

既に1月4日付け朝日新聞でご存知の通り、藤井啓子さんが第32回朝日俳壇賞(稲畑汀子選)を受賞されました。同新聞の毎週の全国俳壇で巻頭を取られた方の中から選ばれるもので、汀子先生が昨年一年間の朝日俳壇で選をされた句の中で最優秀の句という事です。同俳壇に寄せられる年間約40万句の頂点に立った句といえば、分かりやすいと思います。それは次の句でした。

        国語より算数よりも兜虫       啓子

私も今でこそ鳥が専門ですが、子供の頃は虫でした。兜虫など、夏休みのラジオ体操の帰りに、毎朝バケツ一杯くらい採って帰りました。この句の様な昆虫博士は、いつの時代でも居ります。一つの事に熱中することは大切ですが、それがどこへ向くかです。親は、国語でも算数でも、勉強にこのくらい熱中してくれればと思うのですが。

啓子さんは、年間賞は2回目の受賞だと記憶してます。私の句は過去2回、同俳壇の、汀子選年間秀句10句に入選したことが有りますが、年間賞は未だ有りません。今回の入賞はそれほど素晴らしい業績なのです。

この様な方は、九年母会の宝物です。彼女はこの4月から、垂水のレバンテで俳句入門講座を開設されます。近くにお住まいの方は、是非受講されて、花鳥諷詠俳句の基礎をしっかり身につけて頂きたいと思います。そしてその講座から、彼女に続く方が次々に出て来られ、九年母の名声を益々高めて頂ければ、と思っています。


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