2016年4月3日日曜日

住吉大社の表彰式

住吉大社の松苗神事献詠俳句の表彰式に参りました。朝9時21分JR芦屋駅発の新快速のドアが目の前で閉まり、止む無く普通電車と南海電車を乗り継いで向かいました。10時30分に到着、11時からの神前奉告祭に臨みました。

受賞者の皆さん11名と選者4名が、神職の方と一緒に第一本殿に昇殿、神事が始まりました。宮司の祝詞奏上に続き、入選句が朗詠されました。宝前の庭では6名の巫女によって「白拍子の舞」等の神楽が奉納されました。松の若木を奉献された木材関係の講の代表者に続いて、私達選者や入賞者も玉串を奉奠しました。

その後、境内の一角で、植樹される2本の松の若木(苗木では無い)の根元に、小さな木鍬を使って砂を掛ける神事が行われました。宝前で一人で神楽を舞った若い巫女さんも、家族と共に同じように砂を掛けられました。この巫女さんは、全ての神楽舞を習得された方とかで、一生に一度だけ、一人で「白拍子の舞」を舞うことが許されるのだそうです。

直会では、宮司さんを囲んで、受賞者の皆さん、4人の選者と係の神職の皆さんとが、和気藹々とした雰囲気の中で、神社会館特製の素晴らしい料理を楽しみました。選者の挨拶の中で私は、苗木植うという季題を離れて、もっと大社の風景や風光を自由に詠んでみて欲しいと、申し上げました。他の選者の皆さんも同様に、松苗神事に拘らず、もっと自由に句材を捜すように諭されました。特定の季題で詠まれ続けているので、類句・類想句が目立って来ているからです。

松の緑に映える満開の桜。雨の天気予報が外れて花曇りの一日。結婚式やお宮参りの皆さんで、境内は大変な人出でした。

  九年母関係の受賞者の皆様
                         
    天位     選ばれて神の木となる苗を植う      木下美津恵
    地位     地震の地に未来の絆苗木植う       古髙厚子
    佳作     苗木植う地球潤すこと信じ        算   双子
    〃       百代の松春光に燃ゆる宮       杉山千恵子
    

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