2016年4月19日火曜日

お見舞い

九州地方にお住いの読者の皆様、大地震が続いていますが、お怪我無くお過ごしでしょうか。大きな被害に遭われた方も居られるかも知れません。心よりお見舞い申します。16日未明に発生したマグニチュード7.3の大地震の被害状況を見て驚きました。家屋の被害が、21年前に経験した阪神大震災の時のそれと全く同じです。瓦の落ち方、家屋の潰れ方の状況が同じなのです。

昨年、九年母本部吟行で淡路島の野島断層にある震災資料館を訪問した際、民家の台所が地震発生時のまま再現してあるのを見てフラッシュバックを起こしました。震災当時の思いが瞬時に思い出されて体が固まり心が凍るのです。私は赤ん坊の頃、発作性の痙攣(いわゆる引き付け)を起こす感受性の強い子だったそうです。疳が強く、しょっちゅう宇津救命丸のお世話になっていたようです。その影響かも知れません。

九州地方の被災地の様子をニュースで見ていますと、そのフラッシュバックが起こりそうになるくらい心が痛みます。避難生活が長引いて来ました。避難所の様子も、阪神大震災の時と同じです。20年前と状況は変わっていません。阪神の時は、私は東灘区本山南町で被災、自宅マンションは全壊となりました。町内で約60名の方が亡くなりました。当時、さくら銀行の長田支店に勤務していましたが、支店の周囲は焼け野が原でした。支店員の食事や水の確保、預金や義援金の支払いなど、言うに言えない苦労をした事を思い出します。

神戸の人は、神戸には地震が来ないと思いこんでいました。熊本の皆さんも同じだと思います。事前準備などなかったと思います。そろそろ体力的にも精神的にも限界が来ると思います。気持ちを前向きに持って下さい。避難者同士が助け合う組織をそろそろ考えてみましょう。行政の担当者もまた被災者です。救援隊は物資は運んできてくれますが、その物資を如何に行き渡らせるかは、被災者自身が動かないとできません。現在の避難所に物資分配の仕組みを作ってみて下さい。きっと上手く行き渡ると思います。

大きな余震が続発し、地震の終息が見えない現状、被災者の皆さんの疲労と苦悩は深まるばかりだと思います。その苦しみが一日も早く軽くなるように、祈っています。


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