2016年9月3日土曜日

観月祭献詠句の選考会

住吉大社観月祭献詠句の最終選考会に出席して来ました。俳句部門の選者は5名。今日は内4名が参加されました。応募総数661句の中から入賞は3句。天・地・人の各賞が授与されます。3賞に次いで佳作10句が表彰されます。入選総数13句の入選確率は2%と、極めて厳しいものです。

神官で献詠担当の小出さんに吉祥殿玄関でお出迎え頂き、選者室に入りました。既に大橋晄、古賀しぐれ、森田純一郎の3先生が着席しておられました。高得点の15名の方の資料が配布され、最終選考に着手しました。様々な観点から議論を行い、天・地・人の各賞と佳作10句が決定しました。その結果、九年母会の方が天賞と人賞に入賞、佳作にも3名の方が入選しました。おめでとうございます。入賞・入選の方には近日中に通知が届くと思います。楽しみにお待ち下さい。

先日の本部例会でも「月」という題が出ました。選をさせて頂きましたが、月を即物的に捉えた句が多かったように思います。月そのものを描いた句です。九年母会では写生を重んじて来ましたので、そうなったのも当然ですが、住吉大社の応募661句では、平和や復興を祈る句が多かったように思います。九年母の句と世間一般の句との違いを思いました。

今回入賞・入選された九年母会の5名の作者は全てホトトギス系の方です。その方々は、私以外の先生方の支持も得て入賞・入選されました。天賞となった句に対する私の得点だけでは、最終選考の対象にもなりません。

応募句の中には、御田植祭の句や、松苗神事の句も散見されました。観月祭の献詠として神様に捧げる句です。もう少し配慮が必要なのではないでしょうか。

9月15日の夜に、第一本宮の前庭で表彰式が催行されます。その後太鼓橋の上に場所を移して、神官により披講・朗詠が行われます。朗々と詠い上げられるその時、太鼓橋の真上に満月が昇って来ます。幽玄の世界に、是非一度お出で下さい。

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