2018年10月15日月曜日

第1回探鳥句会の記

10月11日、明石公園の時打ち太鼓の前に集まった方は総勢45名。内、千鳥句会の会員が20名。千鳥以外の九年母会員が25名。千鳥句会には他の結社の方が2名含まれています。それは、千鳥句会が、私が講師を務める六甲道勤労市民センター俳句講座のOBの吟行会だからです。

朝から降り出した小雨の中、明石城跡での探鳥が始まりました。雨のため望遠鏡は使えません。精密機械に雨は大敵。湿るとレンズに黴が生えるからです。雨の中では鳥は出ません。樹木の繁りの中で、雨宿りをしています。しかし雨が止むと、空腹に耐えかねて、一挙に餌を採りに出て来ます。

剛の池に飛来する鴨や、それを狙って現れる大鷹。桜掘を住処にしている翡翠。この辺りが本日の狙い目です。鵯の声がかまびすしく聞こえて来ました。鵯は漂鳥と云って、関西の鵯は寒さを避けるために中国地方や九州へ移動します。その代わり、中部地方や関東の鵯が関西へやって来て、冬を越します。そのため、この時期に明石公園でうるさく鳴き叫んでいる鵯には、三河や遠州の訛りが・・・・。

鶫の群が、シベリヤから来ていました。ジェット戦闘機のように、お城の空を飛び回ります。剛の池には火取鴨や星羽白という鴨が渡って来ていました。桜掘の翡翠は確認できなかったのですが、最後の鳥合わせでは、合計24種類の鳥が確認できました。

アスピア北館の研修室で開催された句会には44名の方が参加。岡山や赤穂、淡路からも参加され、満席の盛況になりました。地元の明石支部の方も来られていました。客観写生・平明余情・花鳥諷詠という、虚子が提唱された作句理念に少しでも近づきたい、と燃える方々ばかりです。嘗てのような、寺社仏閣を詠んだ観光句や、見たままの報告句はすっかり影を潜め、詩情豊かな句が大半を占めるようになって来ました。入選句は九年母誌に掲載します。

来年は、初夏にも探鳥俳句会を開催してみたいと思います。出来たら、毎年初夏と秋の恒例行事にしたいものです。来年の夏鳥の探鳥会が楽しみです。

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