2019年2月18日月曜日

俳人五十嵐播水特別展の開催

まだまだ寒い日が続きます。昨日は本部吟行で姫路文学館に参りました。2月7日から始まった「俳人五十嵐播水特別展」の拝観をかねての吟行句会でした。

一昨年7月に2回にわたって播水旧居を整理しました。ことの始まりは、五十嵐哲也前主宰から、野間田芳叢姫路支部長に架かった、「播水の遺品を姫路文学館に納めてほしい」という一本の電話に始まりました。支部長はさっそく文学館へ話をして了解を得られました。同時に私のところにも支部長から協力の要請が来ました。ちょうど、そのころ私の所には、五十嵐家のご親族から播水旧居の処理について相談が来ており、「播水記念文学館」の構想が持ち上がっていました。私はご親族と協議を重ね、最終的には姫路文学館に遺品を寄贈することになりました。(2017.7.12のブログ参照)

支部長の呼びかけで、九年母会員から播水の遺作・遺品が文学館に寄贈されました。私の方では、編集部・発行所他の皆さんにお手伝いをお願いし、文学館の学芸員さんにも参加していただいて整理を進め、軽自動車二台分の遺品を文学館に運んでいただきました。黴を殺すために、専門の業者に依頼して燻蒸作業をしたそうです。その後、竹廣裕子学芸員の手によって、整理・分類・調査がなされ、「俳人五十嵐播水特別展」が準備されました。五十嵐家のご先祖の墓地も明らかになりました。竹廣学芸員は播水の句碑の写真を撮るために、各地に旅をされたとのこと。彼女のプロ根性と文章力には感服しました。

その成果が2月9日から4月7日まで開催される、特別展示となって結実したのです。折しも今年は播水生誕120年、九年母誌1100号の記念すべき年。播水旧居が人手に渡りやがて姿を消す今年、ここに来れば播水先生にお会いできるという本拠が出来た事は、何とも嬉しい事です。姫路文学館を、九年母の心のふるさととしたいと思います。この機会に文学館を訪れ、是非播水先生の偉大な業績とお人柄に触れて頂きたいと念願しています。

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