本日、大阪の住吉大社吉祥殿にて、観月祭献詠俳句の最終選考会が、選者5名全員が参加して開催されました。今回の投句総数は554句。昨年が623句でしたので若干減りましたが、九年母会からは6名が入賞・入選しました。内訳は、天賞と佳作が5名。昨年の実績が地賞と佳作3名でしたから、可成り向上したことになります。昨年に続いて連続入選の方もおられます。3賞と佳作10名で合計13名、この内の6名を九年母会員が占めたことになります。他の主宰方にお聞きしても、入賞・入選の方は各々1~2名程度ですので、九年母の成績は突出していると思います。まさに「九年母さん、すごいね」です。入賞・入選の方には近日中に通知が届きますので、楽しみにお待ちください。
今回は令和になって初めての観月祭の献詠募集でしたので、応募句554句中、令和を詠み込んだ句が68句、12%を占めました。他の選者方は令和の句も採っておられましたが、私は全て見送りました。話題性を狙ったのでしょうが、所詮一過性の話題です。時事性の高い句は、薄命です。来年の募集では姿を消すでしょう。令和2年が句になるでしょうか。着想が同じでは、類句の山を築くだけのことです。それが見送った理由です。
令和の句を初め、5名の選者の間では、かなり厳しい論戦が行われました。最終選考に残った19句を、選者5名が成績順に一句ずつ吟味しました。漢字の読み方に無理があったり、特定の結社の会員でないと分からない句、事象を説明しただけであったり、常套的で類句が有りそうな句などが、選から外されました。普段は仲の良い選者であっても、こと俳句の選となれば譲れない事も有ります。選者間で議論が白熱することも有りました。
このように、選は極めて厳しく行われていますので、投句される皆さんは安心して選を託して下さい。9月13日の満月の夜に開催されます観月祭に、数多くの皆さんが参加され、篝火に浮かぶ太鼓橋の上で展開される、幽玄の絵巻を楽しんで頂きますように願っております。
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