阪神支部例会での句です。
穢れなき見飽かぬ彩や梅真白
梅の真白とは、①穢れが無い彩だ、②見飽かない彩だ。この内どれが言いたいのでしょう。何に心底感動したのでしょう。句材が多過ぎて、感動の焦点が曖昧です。①も②も当たって居ると思いますが、この句は詰め込み過ぎです。言葉を惜しみましょう。
穢れなき彩でありけり梅真白
真白とは見飽かぬ彩や梅の花
日の翳り仏間に潜みゐる余寒
日が翳ったので仏間に余寒が潜んでいる、という説明になっています。俳句は詩。韻文である俳句らしい表現の形に整えることが大切です。問題は、日の翳り、をどう詠むかです。日翳りし仏間に、とすれば日が翳った仏間に、という事実を詠んでいることになり、説明感が抜けます。
0 件のコメント:
コメントを投稿