昨日、芦屋の南部にあるキャナルパークを散歩していたら、対岸の林の中から「ピーリーリ・ピーリーリ」と鳴く鳥の声が聞こえて来ました。夏鳥の山椒喰(サンショウクイ)の声です。これで6月号の「野鳥の歳時記」が決まりました。さて、少し前の句会で投じられた句を拝見します。
放課後の砂浜走る春隣
砂浜走る春隣、と言う表現に違和感を覚えます。春隣が砂浜を走る訳がありませんから、走るのは放課後を楽しむ子供達。となると、春隣の使い方はこれで良いのでしょうか。
例えば、「砂浜を走る楽しさ春隣」と詠んだ場合の春隣との違いを、考えてみて下さい。
放課後と言う言葉が必要かどうかも、併せて考えましょう。
園児達の元気まぶしや草萌ゆる
元気まぶしや、の表現が宙ぶらりんです。「や」という助詞をこのような形で使いたくなりますが、折角の俳句が崩れてしまうだけです。中途半端な表現に逃げない事です。しっかり詠む、凛とした美しい姿に詠むことが大切です。
例えば、こうしてみましょう。 園児らの眩しき元気草萌ゆる
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