やっと大阪府・京都府・兵庫県の緊急事態宣言の解除されました。これからどんな世の中になるのか心配ですが、ひとまずホッとしました。久し振りに、行きつけの床屋に行って来ました。まだ空いているだろうと思って入ると、何と4人待ちでした。油断大敵です、
さて、今回も引き続き連用止めについての勉強です。
若楓揺さぶる風が空広げ
連用形とは活用形の一つで、助動詞の「き・けり・たり」が後ろに接続します。例えば、動詞「行く」の連用形「行き」に助動詞「たり」が付いて「行きたり」となり、一つのまとまった言葉になります。掲句では、「広げ」に「たり」が付いて「広げたり」として言葉が出来上がります。ところがこの句では「広げ」で終っていますので言葉が抜けた、中途半端な感じがします。連用止めが中途半端と言うのはこの事です。例句と比べて、どちらがしっかり止まっているか、確認してみて下さい。
例)若楓揺さぶる風が空広ぐ
鶯の声のしきりと世を案じ
最後の「案じ」が連用止めです。本来であれば「案じたり」とすれば落ち着いた言葉になるのですが、この句では「案じ」と中途半端に止まったままになっています。一句目と同じように、終止形で止めてみましょう。どちらがしっかり止まるか、比べてみましょう。
例)鶯の声のしきりと世を案ず・・・⇒ 世を案ず声のしきりや夏鶯
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