梅雨らしい雨が降っています。芦屋にも豪雨の予想が出ていますが、地震以外の災害と縁が無さそうな所に住んでいますので安心ですが、皆様のお宅ではどうでしょうか。大事無いと良いのですが。この雨の湿気で、新型コロナウイルスが消滅してくれれば良いのですが。そうなれば、鬱陶しい梅雨も見直されることになるでしょう。
万緑や暫し佇み深呼吸
この句、「万緑や」で大きく強く切れます。ところが「暫し佇み」でまた切れており、最後の「深呼吸」で切れます。つまり三段切れを起こしてしまったのです。中七の最後を「佇む」とすると、深呼吸の説明になってしまいます。上五で「や」と切ったのが良くなかったのです。ここは軽く「万緑に」と繋いでおいて、「佇み」と切ることです。
例)万緑に暫し佇み深呼吸
喧噪を知らぬででむし木に登る
一読して、句の流れに切れを感じますか。下五の「登る」まで一直線に流れて行って、最後で止まる感じです。もしこれが「登り」だったら完全に短歌の上の句になっています。この句の流れを止めるには「知らぬ」を「知らず」と、ここに切れを入れることです。二つの句を詠み比べてみて下さい。流れと奥行きの違いが分かってもらえると思います。
例)喧噪を知らずででむし木に登る
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