芦屋市にある虚子記念文学館の談話室に、投句箱が置いてあります。月に1句だけ、誰でも投句でき、毎月末に締め切って稲畑汀子先生が選をされ、翌月初めに、談話室の壁に、特選10句と入選句が掲示されます。
私のような俳句結社の主宰には、朝日俳壇など、マスコミの俳壇には投句出来ません。遠慮というか、自粛しているのです。その代わりとして私は、この虚子記念文学館の投句箱を利用しています。月1句だけですから物足りませんが、楽しみに投句を続けています。
各結社の主宰方や著名な俳人の皆さんも投句されています。
以下は、今年に入ってからの私の成績です。
令和2年 5月 畑を越え田を越え祭囃子かな 特選4席
同 4月 見てくるる人なき花の淋しげに 特選1席
同 3月 風を読み星を探りて来る燕 特選1席
同 2月 多忙なる日々を誘ひて二の替 特選2席
同 1月 未だ音の生まれざる街初茜 特選2席
いつもこんなに成績が良い訳では有りませんが、新型コロナウイルスによる感染症が最も拡大した月に連続巻頭を頂いたことは、記憶に残ると思います。成績の結果は、年2回、4月と10月に発行されます館報に掲載される(それも極めて小さい字で)だけですが、栄誉を頂いたことを密かに喜んでいます。新型コロナの感染拡大と共に始まったこの奇跡も、感染終息と共に終わるでしょうが、私としては特選の第2波・第3波を密かに期待しています。
誰でも投句出来ます。虚子記念文学館を訪問する機会が有れば、是非投句しましょう。汀子先生の選が頂けますから。
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