昨日は朝9時から、新長田区民センターで、すみれ句会の月例会を開いておりました。順調に進み、私が特選に頂いた10句の講評が終わった頃だってでしょうか、それまで降っていた雨が急に豪雨に変わりました。間も無く館内放送で神戸市役所からの災害情報が流れました。土砂災害の警報が出たので、高齢の皆さんは非難を始めて下さい、との事でした。出席の皆さんも浮足立ってしまい、もう句会どころではなくなりました。結果的に、終了予定を30分切り上げて解散しました。コロナだけではなく、予見できない事が突発する時代に入ったのでしょうか。
一面の青田貫く一両車
一面に広がる青田を一両車が貫いている、という報告になっています。何に感動したのか。一面に広がる青田か、それとも、そこを貫いている一両車か。この句を読む限りでは、一両車が貫いています、と報告している様に思えます。では青田は一体何でしょう。報告ではなく、季題を活かすことを考えましょう。
例)一両の電車走れり青田中
泥水の中に埋もれし大青田
この句は何を報告をしているでしょう。そう、大青田です。大青田が泥水の中に埋もれました、と報告をしているのです。報告は俳句では有りません。俳句にするには切れを入れます。切れを入れることによって、報告感が消えます。
例)泥水の中に埋もれて大青田
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