コロナに対する規制が徐々に緩和されて来ています。10月から、外国からの、観光目的以外の旅行者の受け入れが再開され、神戸市の施設の会場の収容人数も100%に戻るとのこと。四連休からそろそろ1週間、影響が心配されますが、今のところ落ち着いているようです。10月からはインフルエンザの予防接種が高齢者から始まります。十分な対策をして、同時感染拡大に備えましょう。さて、今回も止め方の勉強です。
雨粒の重さに耐ふる蓑虫よ
籠り居の術を教えよ蓑虫よ
いずれの句も、いわゆる「よ」止めです。「よ」と「や」は同じ切字ですが、「よ」は「や」より、しょぼくれた感じを受けます。俳句は「や・かなの文芸」とか、「や・かなの道」と言われるように、切ることによって美しさが現れます。ところが「よ」では切れた感じがしません。独り言をつぶやいているような思いがします。俳句は感動を読者に伝える文芸であって、呟きでは俳句では有りません。私は、このような「よ」止めの句は、俳句ではなく短詩だと思います。
あはれ 秋風よ 情あらば伝へてよ
男ありて今日の夕餉に さんまを食いて 思ひにふけると
「秋刀魚の歌」(佐藤春夫)の一部分
しょぼくれた止め方をせず、俳句らしい切り方を使って、堂々と俳句を詠みましょう。
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