2021年5月11日火曜日

歩いて詠む

 5月中のほとんどの句会や講座が中止になり、雑詠の選をしたり原稿を書いたり、各句会から送られてくる選を拝見し返送する日が続いています。神戸市でも昨日10日から75歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まりました。日に日に接種量は増えて行くでしょうから、もう暫くの辛抱です。

毎日朝9時から仕事に掛かりますが、午後1時から2時間ほど、日光浴も兼ねて家内と散策に出かけるのが日課です。家の中でも多少は動いていますが、気分転換を図り、健康を維持するためには、歩くのが一番です。少し遠くへ出かける時は、出来るだけ自転車を使うようにしています。

自宅から5分も歩けば大阪湾。かつて国体のボート会場になったキャナルパークを散策すると、若者が水上スキーを楽しんでいます。コチドリやイソシギなどの海鳥にも会え、鷹の仲間ミサゴがボラを捉えたり、コアジサシが海面に急降下する様子も見られます。県立海洋センターでは、訓練生がカヌーやヨットの訓練を受ける様子が見られ、砂浜では貝類や海辺の植物の観察もできます。

芦屋市内には、在原業平に関する事跡が幾つかあります。父君の阿保親王の御陵があり、阿保山親王寺というお寺もあります。業平橋や業平町、業平公園という名前にも、縁の深さを感じます。芦屋川に沿った松林の中には、平安時代に御所の屋根の上に夜な夜な現れ、源三位頼政に退治された物の怪「鵺(ぬえ)」を葬ったと言われる塚もあります。

北は六甲山、南は大阪湾、東は大阪、西は神戸と、芦屋の地理は分かり易い。毎日出かける前に行き先を決め、予定のコースを頭の中にイメージして出かけます。歩き出すと、句材が至る所にあります。花や虫、風や日の光。心を澄ませて句材を眺め、句が浮かべば句帳に書きます。芭蕉翁も歩かれました。歩くことによって、脳が活性化されるのでしょう。健康に良くて句が出来る。こんな結構なことは有りません。因みに今日は3.9㎞歩いて、6611歩でした。

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