2021年6月18日金曜日

句集について

 この度、私の最新句集「鶴唳」が「文學の森賞」を受賞しました。九年母同人会からお祝いを頂きましたので、先日開催されました同人会の理事会に表彰状を持参し、理事の皆さんに見て頂きました。

私の句集は、「鳥語」、「飛翔」そして「鶴唳」の三冊です。大先輩の俳人の中には十数冊の句集を上梓されている方もおられます。私のような立場の者にとって句集は、いわば論文のようなものです。論文の本数で学者としての力量が評価されるように、句集を上梓することによって俳人としての力量が評価される、という面も確かにあります。

一方、俳句愛好家の皆さんにとって句集とは、俳句人生を振り返り、集大成するものかも知れません。九年母同人会では、句集の刊行をサポートする事業を推進しています。価格的にも、出版社に依頼する代金の五分の一程度で作れます。同人会のスタッフの皆さんが、編集や校正の手助けをしてくれるからです。既に一件が最終段階にあり、もう一件も編集が進んでいます。今の同人会は「働く同人会」です。

今まで詠み溜めて来た自分の句を纏めてみたい、と思われる方は、是非、同人会事務局に相談して下さい。誰々が未だ出しておられないからと、刊行をためらう方があるかも知れませんが、私達の命は明日をも知れません。遠慮している間に、自分の方が先に逝くことだってあります。私が第一句集を上梓した時に、先を越されたと悔しがった方が有ったと聞きましたが、こんなことに後先はありません。生きている間にしか出来ません。生きている間に、一冊句集を出す。それを同人会がお手伝いをします。九年母叢書として、刊行の記録も残します。序文が必要であれば、私が書かせて頂きます。もちろんお代は頂きません。

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