2021年12月30日木曜日

ゆとりを持って臨む

 去る12月28日、野鳥句会が灘区文化センターのC会議室にて開催されました。ご存じの方も多いと思いますが、平成17年4月16日に、この会議室で私の講座が始まりました。九年母推薦作家の故西尾苑さんから、講師を引き継ぎました。当時の私は58歳。まだ現役の会社員でした。故西田浩洋先生に背中を押して頂き、先生が会社までお持ち頂いた参考書を読みながらの講座でした。それから来年の4月で17年になります。いろんな方と出会い、いろんな方との別れが有りました。

久し振りに懐かしい教室に戻って感慨に耽っておりましたが、投句締切の時刻が迫って来ておりました。私はあらかじめ自宅で短冊を書いて来ていますので、席題の見直しに集中しておりました。会場を見回しますと、頭から湯気が出るほど大忙しで、短冊を描いたり歳時記を捲ったりしている方がおられました。

席題は今出たばかりですから止むを得ませんが、兼題は4週間前に出ています。そんなにばたばたする事は無い筈です。席題で良い句が出来なかったら、持参の兼題の句を出せば良いのです。締め切り間際になって歳時記を必死で繰らなければならないようでは、良い句は詠めません。

兼題は自宅でゆっくりと時間を掛けて詠んで、短冊もあらかじめ書いておく。会場では席題に集中する。少なくとも30分は時間が有る筈ですから、席題の一句くらいは楽に出来る筈です。兼題を前の晩に詠んで、会場に来てから見直す。これでは余裕が無さすぎます。4週間の間、何をしていたのかと言いたくなります。席題が出来て時間があれば、次の句会の兼題を考えればよいでしょう。もっと余裕を持って、早め早めに準備を進めましょう。

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